ええと、人物紹介がまだアスト含め数名残っているのですが、それは二章が進んでからで。
ばれるようなネタも無いながら、ちょっとネタバレになる部分もあるので。
なので、今回はシリーズの舞台となるジール王国を初めとした世界観的設定をちょびっと公開します。
シアの研究に関することとか。よく分からない用語も出てきているので。
まー、別に「へ~」と読み流していただいても全然問題はないのですが、一応。
基本興味がない方が見てもちっとも愉しくないと思いますので隠します。
ネタバレはないです。ご興味のある方はつづきからご覧になってくださいー。
<世界観設定>
すごーく大雑把です。
大陸:世界は主にアルヴェニア大陸、セイルズ大陸と呼ばれる二つの大きな大陸(双大陸)で成り立っている。
宗教:宗教観は大陸間で同一。信仰の中心を神殿がしきり、信仰が大衆や政に深く根ざしているため、宗教戦争などは今の時代はない。
言語:話し言葉はほぼ統一されている(多少国によって訛りなどはある)。書き文字は主に学者の研究や神殿の者が使う神典文字と呼ばれるもの、一般人(貴賎問わず)が使う共通文字、そして遺跡などに残る古代文字の三種に大まかに分類できる。国家間のやり取りは文書で行われることが多く、文字は大陸、国で違いはない。識字率は国家によって大分差がある。
人種:肌の色、髪や目の色などは様々。一応、国によって多い色などはあるが、割合なんでもあり。
暦:一年、12ヶ月。一月4週7日の年336+1日。+1日は年と年の間にどの暦にも属さない『支柱の日』と呼ばれる一日が存在するから。この日はほとんどの国で祝日で基本朝から晩まで宴が催されてたりすることも多い。月の数え方とかはまた別途。
<ジール王国>
位置:アルヴェニア大陸の北方、海側に標高の高い山(霊峰ディーラ)があり、そのふもとから南側に国が続いている。国のある土地自体がかなり標高が高く、夏は涼しく冬は寒い。
海もあるが波が荒く、近海に大渦があるため、船を出せるのは海流を知り尽くしていないと危険。
王都はリジエラ。国の中心より大分南寄りに存在している。神殿のある聖都は霊峰ディーラのふもとにある。
政治:絶対王制。全ての決定権は国王が持っている(双大陸で一番多い政治形態)。他に宰相が二人、大臣が二人。貴族院的な議会もあるが、最終決定権は国王がもつ。
産業:貴金属や宝石類の産出量はかなり多く、最も主要な産業。その他、国土的に農業に向いていないが、酪農は盛ん(牛や羊など)。漁獲量の多い寒流の流れる海もあるが、あまり漁業は盛んではない。
外交:ジール王国は三国に面していて、そのうちの一つ、ルーデル王国から現在の王妃が嫁いできているため、かなり親密な間柄。貿易も盛ん。
トリミア教主国はアルヴェニア大陸の信仰の中心である大神殿のある国で、巡礼街道と呼ばれる大陸を横断する大きな大街道で繋がっており、人も物も多数行き来している。
最後の一つ、メリオル皇国はジール王国の南に位置しているが、国境に大きな砦を有するなど、冷ややかな友好関係。貿易も現在は、国境が接している地域でごく僅かに行われているのみ。
その他:国としてはかなり裕福な部類に入る。識字率も割合高く、学校も王都周辺や大都市ならばかなり整備されている。
また、第一騎士団や王立研究院など、貴族以外の身分でも才能があれば入ることが可能な中央に近い機関も存在するなど、民衆への門戸も広い。だが、そのせいで一部の貴族からは不満が出ている。
貴族の所領も国内に数多く存在しているが、全ての所領で中央の役人が入り、査察を行っている。
二代前の王の時代に後宮が原因で国が荒れたため、後宮は廃され、現在はほぼ一夫一婦制をとっている。
<魔力持ち>
シアの研究に関する部分。
アウグスタ・ウェーリタース(神の真理を知るもの)
一般的に魔力持ちと呼ばれる、特別な力を持った人々の呼称。ただ力の大小などは様々。
見分け方は生まれつき『聖痕』もしくは『聖印』などと呼ばれる印を体のどこかに持っていること。この印も加護を与えている神によって出る文様が異なる。但し、必ずしも見えやすいところにあるとは限らないため、気づかない人間もいる。
デウス・アマンシア(白と黒の聖女)
アウグスタ・ウェーリタースの上位存在で、神々の中でも特に『双女神』と呼ばれる主神・エイムダリクの二人の妻の加護を受けている女性のこと。双女神の聖痕を持つのは女性のみ。
力はやはり人によって様々だが、双女神の片割れエル・ファリアナの加護を持つ白の聖女は主に強い癒しの力が多く、もう一柱エン・ミシェイラの加護を持つ黒の聖女は他の人間の魔力を相殺したり、幻惑したりする力が多い。
魔力の高さ自体はアウグスタ・ウェーリタースと大して変わらず、基本は全て本人の資質。ただ、聖女に生まれつくと神殿に仕えることを選んだ際に優遇される。最も、神殿の存在自体が特異なため、一般人で聖女に生まれついて神殿に入るものはほとんどいない。
ディヴィナス・ルーミン(聖眼)
『精霊の贈りもの』と呼ばれる瞳に特殊な色(主に金や銀が混ざっている)の虹彩を持って生まれたもののこと。アウグスタ・ウェーリタースの下位存在。
邪気を寄せ付けなかったり、魔力による幻惑を見通したりできる。
ちなみに瞳に聖痕が現れるアウグスタ・ウェーリタースもごく稀におり、そういった人間は魔力だけでなく聖眼の力も兼ね添えているが、聖眼よりもっと強い加護の力を持っている。
長くなったのでまた今度。
2010/Jan
30
Saturday
18:37:19
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人物紹介その2。
続いてはジール王家編。
やっぱり微妙にネタバレ注意。
<ジール王家>
ラウダトゥール・プロビダス・レーグム・ジーウェンダール(21歳)
Hair:純金 Eyes:ラピスラズリ
ジール王家の第一子。王太子。愛称はラウダ。だがそう呼ぶのはシアとごく僅かの側近兼友人ぐらい。幼少時は天使の姿をした悪魔を地で行っていた。
誰もが振り返る白皙の美貌の王子様。愛馬は当然のように白馬。「光輝なるジールの珠玉の君」の二つ名を持つが、本人は微妙だと思ってる。シアが彼をそう呼ぶのは半分嫌がらせ。
その外見に反して腹黒の策略家。物腰は柔らかいが結構な毒舌。好きな子は当然のように苛める。一途だが愛情表現が幼稚過ぎて、周囲の人間には丸分かりなのに、当人にだけ通じないタイプ。それでも結構それを楽しめる性格だったが、適齢期になり、さすがにいろいろ焦ってきている。そのため、そろそろ相手を手に入れる算段を始めているとかいないとか。
とりあえず、世継ぎの件もあり、本来はシアより遥かに深刻に嫁取りを求められている。が、持ち前の口八丁でのらりくらりとかわしている。しかしながら、母親である現王妃が外国の王女のため、国内の有力貴族の姫君を后に迎えるつもりだとは公言している。
アルレイシアとはいろいろ分かりあい過ぎている乳兄弟。双子並に近いが、感覚は姉と言うより口うるさい母親。むしろ彼女が男だったら良かったのにとかなり本気で考えており、女であることを残念に思っている。が、大切な存在であることには変わりはない。
アルレイシアの婿取りに関して、面倒くさがった彼女に丸投げされたため、彼女をも巻き込んでいろいろ目論んでいる。とりあえず、仕込みは上々らしい。巻き込まれるアルレイシアはもう慣れきっており、面倒にならなければ勝手にしろ状態。だが、可愛い妹を泣かせたりすれば、当然お説教。
彼の企みの真相と決着は多分長女編では明かされない部分になるかと。
アウタディエース・スペラタ・レーギナ・ジーウェンダール(14歳)
Hair;金茶色 Eyes:紫紺
ジール王国の第二子。王女。愛称はディーエ。
後に神話の双女神の片割れ、月女神の姫と讃えられるほどの美貌の王女だが、現在はまだ社交界にデビュー前のため、ファーブラー家の末娘と同じくまったり平和に日々を送っている。
容姿の派手さとは正反対におっとりとした性質で、兄のような腹黒さは欠片も持ち合わせていない。勤勉且つ真面目で誠実。年の離れた末子王女であるためか、大切にされすぎて天然気味。そのため、周囲の人間の庇護欲をそそるタイプ。だが、きちんと自分の心の中には一本芯を持っている。
頭は良く、学ぶことが好きなため、よくシアを教師に招いては王女としての教養以外の知識を増やしている。が、賢いことが災いして、自分は何れ国のために政略で嫁がなければならない立場だと悟ってしまっている。そのため、大人になりたくないという少女らしい気鬱持ち。
周囲の人間に大切に守られて育てられたため、他人の悪意に鈍感。また、箱入りで人見知りの気がある。
子どもの頃から思い続けている相手がいるらしいが、それはまた別の話。
オマケ
ベアティウス・ペルアスペラ・レーグム・ジーウェンダール(43歳)
Hair:純金 Eyes:紺青(紫より青味が強いが、息子ほどは青くない)
ジール王国国王陛下。彼の祖父の代の王が愚王だったため、一時期国が荒れたこともあり、彼の父やベアティウス自身は国の建て直しに奔走してきた。その甲斐あって、現在はジール王国は近隣諸国の中でも安定した発展を遂げている国である。
父親の外交政策の一環として、隣国ルーデル王国の王女(現在の王姉になる)を迎え入れ、一男一女をもうけている。所謂政略結婚だったが、夫婦仲はかなり良い。
ファーブラー公爵レイディアルとは幼馴染にして親友。だが、彼の親バカぶりには少し呆れ気味。とりあえず、三人のうち誰かを息子の嫁に欲しいと内心思いつつ、嫁取りに関しては本人の意思に任せると静観している。
息子の能力を正しく理解し、涼しい顔をしてそんな息子の腹のうちまで見通す狸親父。王太子の腹黒さはここから遺伝していると思われる。
それでも娘は可愛いらしく、彼女の思いを知って政略の道具に利用することに躊躇いを感じている。が、そんなことは表に出さないやっぱり狸。
アメリス・イザヴェル・セントリア・レーギナ・ジーウェンダール(40歳)
Hair:薄茶 Eyes:琥珀
ジール王国の王妃。隣国ルーデル王国の現王姉。当時内乱が終結し、荒れた国を建て直すための足場固めとして、政略によりジール王国に嫁いで来た。政略婚だが、夫を愛し、子どもを慈しんで平和に暮らしている。
また、外交を目的として年に一度程度は母国へも帰っており、姉弟仲も良い。
ルーデル王家の女性は癖のある人物が多い。彼女自身も一見おっとりした性格に見えながら、実はかなりの策謀家で腹黒。しかしそれを周囲に悟らせるようなヘマはしていない。彼女の本性を知っているのは国王と今は亡き親友ファーブラー公爵夫人のみ。周囲の人間には王女は王妃に良く似ていると思われている。本性はかなり陰険な策略を笑顔で実行したり出来る人。
王太子の性格はこの二人の子どもである以上、まさに遺伝的にあるべくしてなったと思われる。
2010/Jan
24
Sunday
15:56:54
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多少のネタバレ注意。
まずはファーブラー家の三姉妹+αから。
年齢は長女編開始時のもの。
<ファーブラー公爵家>
アルレイシア・アルテース・ドミナ・ファーブラー(21歳)
Hair:オレンジがかった朱色 Eyes:青紫
ジール王国ファーブラー公爵家の長女。公爵家の跡取り娘。愛称はシア。
現在はファーブラー伯爵にして、王立研究院の学者。専門は神学と魔法学。その道では結構高名。
趣味は読書と研究という根っからのインドアに見えるが、実は研究は遺跡などのフィールドワークもあるため、体力はそこそこ。しかし研究院から出られない日々が続いており、今はストレス解消に菓子作りも趣味の一環として取り入れている。
背が高く、肩幅が広いため、貧弱な体形な割りに、大柄に見えるのがコンプレックス。学者になってからは眼鏡着用。しかし、実際はそれほど悪くない。
母親が年の離れた三女を産んで間もなく産褥で亡くなったため、それ以来妹たちの母親代わり。自覚は無いがバリバリのシスコン。しかし、年が近く美貌の妹ユースティティアには羨望とコンプレックスを持っている。
また、亡母がジール王国王太子の乳母だっただめ、乳兄弟として王子とは双子のような間柄。彼女にとっては王太子は出来の良いんだか悪いんだか微妙な弟。以心伝心並に分かりあっているため、周囲には多少誤解を招いていたこともある。国王は幼少時は彼女を王太子妃にしたいと考えていたほど。しかし、本人たちに全くその気が無かったため、その話は立ち消えた。
恋愛に関しては凄まじく晩生。自分によってくる男は皆財産目当てと思っているフシがあり、その思い込みにより異性に対してはかなり辛辣。頭が切れ、口も回る毒舌家なため、全く可愛げというものと無縁。そんな自分を内心では変えたいと思っているが、なかなかその切欠が無い現状。
ユースティティア・フィーディス・ファーブラー(18歳)
Hair:純金 Eyes:紫紺
ファーブラー家の次女。長女編では脇役だがある意味キーパーソン。愛称はティティ。
ジール社交界で「黄金の薔薇」と呼ばれる美貌を誇り、数多の男性を手玉にとる恋多き乙女と言われている。本人も意図してそのように振舞っている部分もある。
実際は、学者としての姉とは違った方向で頭が切れ、世相を読むことに長け、会話などによる相手との駆け引きを得意とする。しかし、幾ら名家に生まれようと女である以上政に関わることが出来ず、生まれ持った才能を浪費している。
容姿は現在では自他共に認める国一の美女だが、幼少時は姉妹の中で一番見栄えがしなかった。そのため、必死の努力にて現在の自分を作り上げた。現在もその美貌を保つ努力は惜しまない。
家族は大切だが、年の近い姉に対しては子供の頃から複雑な思いを抱いている。また、姉の自分へのコンプレックスに気づいており、苛立ちとともに全く容姿に構わない彼女のことを気にしてもいる。
アストラスに淡い感情を抱いており、アルレイシアとアストラスが近づくことを良く思っていない。
フェレンティーア・シェミエール・ファーブラー(13歳)
Hair:炎のような深紅 Eyes:翡翠
ファーブラー家の三女にして末っ子。長女編では同じく脇役。愛称はティーア。
未だ社交界デビュー前のため、現在は年の近い王女の遊び相手や勉強相手として日々を大らかに過ごしている。
三姉妹の中で一番亡き母親似であり、それゆえ父に溺愛されている。また、姉たちとも年が離れているため、とても可愛がられて育った。そのため、母親がいない淋しさはあまり感じずに育ってきたが、それでも自分のせいで母が死んだことは彼女の心の奥深くでは傷となっている。
実は生まれつきとある神の加護を受けて生まれてきた「魔力持ち」。「神の真理を知るもの(アウグスタ・ウェーリタース)」と呼ばれる特別な力を持っている。彼女のこの力が原因で、アルレイシアは神と魔力の繋がりに興味を持ち、神学者となった。
母親譲りの美貌だが、性格はおっとりした美女だった母に似ず、はっきりした物言いと気の強さを持つ。また、アウグスタ・ウェーリタースの特性として、常人より遥かに知能指数が高く、実は姉妹中一番頭が良い。
父の溺愛を多少鬱陶しく思いながらも、母を奪った自分を責めず愛してくれる父を敬愛し、姉たちを尊敬している家族大好き少女。
だが、実は王女に忠誠を誓っており、家族より何より彼女を一番大切に思っている。王太子には同類の匂いを感じ取っており、あまり表立って現さないが、天敵認識している。
長姉の婿取りについては王太子の陰謀の匂いに気づきつつ、ある程度静観。持ち前の賢さで次姉の長姉への複雑な感情とその根本的な原因にも気づいており、それに関しては横槍を入れる隙を伺っている。が、その話は次女編で。
オマケ
レイディアル・レイオス・ドゥキス・ファーブラー(44歳)
Hair:純金 Eyes:紫紺 (次女とほぼ同系色)
ファーブラー公爵。三姉妹の父。国内の経済政策と他国との貿易を担当している大臣。いろいろ有能。
愛妻家で妻亡き後は娘たちを溺愛している。娘たちには寛大な父親と思われているが、立派な親バカ。長姉が微妙に嫁き遅れ感があるのは、実は彼の策略もあったり。未だに後妻の座を狙う女性は多いが、全く相手にしていない。
国王とは幼馴染にして親友。そのため、同時期に身籠った妻が王妃の乳母になった。
出てくる予定はないが、両親(三姉妹の祖父母)は健在。
シェレスティーア・アージェンタール・ファーブラー(享年31歳)
Hair:深紅 Eyes:翡翠 (三女と同色)
ファーブラー公爵夫人。故人。ジール王国の伯爵家の令嬢だった。夫とは夫の熱烈なアプローチに絆された感じで結婚。本当は両親亡き後、婚約者がいたりいなかったり。微妙に略奪婚だったっぽい。が、その辺は別の話。
アルレイシアが現在授けられている爵位は元は彼女のもの。領地と爵位は結婚時にファーブラー家預かりになっていた。